Wantedlyとは?使い方や料金について

転職活動やキャリアアップを考える際、効率的な就職活動プラットフォームの選択は重要です。

Wantedlyは、企業のビジョンやミッションを重視したビジネスSNSとして知名度が高く、多くの求職者に利用されています。

本記事では、Wantedlyの基本的な機能や料金体系、活用方法について詳しく解説します。

目次

Wantedlyとは?

Wantedlyはビジョンや価値観を重視した採用プラットフォームです。

通常の求人サイトとは異なり、企業の理念や目指す方向性に共感する人材とのマッチングを重視しています。

2010年に設立され、スタートアップ企業からメガベンチャーまで幅広い企業が利用しているビジネスSNSです。

従来の給与や福利厚生といった条件面だけでなく、「働く意義」や「やりがい」を重視した求人情報を提供することで、企業と求職者の相互理解を深める仕組みを構築しています。

Wantedlyの会社概要

株式会社ウォンテッドリーは、代表取締役CEO仲暁子氏により2010年に設立されました。

東京証券取引所グロース市場に上場しており、資本金は246,874千円(2023年8月時点)です。

従業員数は約300名で、主な事業内容は求人プラットフォーム「Wantedly Visit」の運営、ビジネスSNS「Wantedly Profile」の提供、採用管理システム「Wantedly Hiring」の開発・提供となっています。

企業理念として「シゴトでココロオドル世界をつくる」を掲げ、働く人々の情熱と可能性を引き出すサービスを展開しています。

Wantedlyの基本機能

Wantedlyの基本機能は大きく3つのサービスに分かれています。

  • 求人情報の掲載と応募ができる「Wantedly Visit」
  • プロフィールを作成してキャリアをアピールできる「Wantedly Profile」
  • 採用活動を一元管理できる「Wantedly Hiring」

求職者は無料で会員登録が可能で、企業のフィード購読や気になる求人へのブックマーク、直接メッセージでのコミュニケーションなどが行えます。

企業側は有料プランを契約することで、求人掲載や採用管理機能を利用できます。

特徴的なのは、職務経歴書や履歴書の提出を必須としていない点で、カジュアルな企業訪問から採用活動をスタートできます。

Wantedlyの登録者層

Wantedlyの利用者層は、主に20代後半から30代前半の若手・中堅層が中心です。

特にIT・インターネット業界やスタートアップ企業に興味を持つ求職者が多く、デザイナーやエンジニア、マーケター、営業職などのプロフェッショナル人材の利用が目立ちます。

登録者の特徴として、単なる転職先の探索だけでなく、自身のキャリアアップや成長機会を重視する傾向があります。

また、副業・フリーランス案件を探している専門職の利用も増加傾向にあり、多様な働き方を求める人材が集まっています。

Wantedlyの料金表

Wantedlyの料金プランは企業規模や利用目的に応じて選択できます。

スタンダードプランは月額39,800円(税抜)からで、求人掲載数は無制限です。

プロフェッショナルプランは月額79,800円(税抜)で、採用管理機能やスカウト機能が追加されます。

エンタープライズプランは大規模企業向けのカスタマイズプランとなり、料金は個別見積もりとなります。

契約期間は基本的に1年単位で、支払いは月払いまたは年払いから選択可能です。

スタートアップ企業向けの特別プランも用意されており、利用開始から3ヶ月間は特別価格で利用できます。

Wantedlyの掲載までの流れや使い方

Wantedlyへの求人掲載は以下の手順で進めます。

  1. まず企業アカウントを作成し、会社情報や企業理念を入力します。
  2. 次に求人情報を作成し、具体的な仕事内容やミッション、求める人物像を記載します。
  3. 掲載前に運営側による審査があり、基準を満たしていることを確認された後に公開されます。
  4. 求職者からの応募があった場合は、メッセージ機能を使って面談日程を調整し、カジュアル面談から採用プロセスを開始することができます。

企業ページには写真やビデオを活用し、職場の雰囲気や社員の声を効果的に伝えることが推奨されています。

Wantedlyを使うメリット

Wantedlyは従来の採用媒体とは異なる特徴を持つプラットフォームです。

給与や待遇面だけでなく、企業のビジョンや価値観に重点を置いた採用活動が可能で、意欲的な人材との出会いを創出します。

特に、スタートアップ企業やベンチャー企業にとって、成長意識の高い人材とマッチングしやすい環境が整っています。

カジュアルな採用プロセスを通じて、お互いの価値観や目指す方向性を確認しながら、採用活動を進めることができます。

キャリア展望が具体的に記載されている

Wantedlyの求人情報では、入社後のキャリアパスや成長機会が詳細に記載されています。

企業が提供できる具体的な成長機会、プロジェクト内容、習得できるスキルなどが明確に示され、求職者は自身のキャリア展望と照らし合わせながら応募を検討できます。

また、実際に働いている社員の声やキャリアストーリーも掲載されており、リアルな職場環境や成長過程を知ることができます。

企業側も、単なる業務内容だけでなく、組織としてどのように人材を育成し、どんなキャリアを築けるのかを具体的にアピールすることで、自社の魅力を効果的に伝えることが可能です。

導入費用が安くリーズナブルな価格

従来の求人媒体と比較して、Wantedlyの導入コストは比較的抑えめに設定されています。

初期費用が不要で、月額固定料金制のため、予算管理がしやすい特徴があります。

求人掲載数に制限がないため、複数のポジションを同時に募集する場合でもコストを抑えることができます。

また、掲載期間に制限がなく、長期的な採用活動にも対応できます。

スタートアップ企業向けの特別プランも用意されており、成長段階に応じた柔軟な料金設定となっています。

ミスしても一度だけ編集できる

求人情報を公開した後でも、1回に限り内容の修正が可能です。

誤字脱字の修正はもちろん、求める人材像の変更や待遇条件の更新などにも対応できます。

ただし、編集回数には制限があるため、公開前に十分な確認が必要です。

掲載内容に大幅な変更が必要な場合は、一度求人を取り下げて新規に作成し直すことも可能です。

企業の状況変化や募集要件の見直しに柔軟に対応できる仕組みが整っています。

Wantedlyを使うデメリット

Wantedlyでの効果的な採用活動には、独自の課題や制限が存在します。

企業の魅力を伝えるコンテンツ作成や、カジュアル面談の調整など、運用面での負担が大きい点が挙げられます。

また、職種検索の精度や募集要項の基準など、システム面での制約も考慮が必要です。

特に、採用担当者の体制が整っていない企業では、継続的な運用に課題を感じる可能性があります。

効果を出すためには手間がかかる

Wantedlyで効果的な採用成果を上げるためには、継続的な運用努力が必要です。

企業ページの更新や求職者とのメッセージのやり取り、カジュアル面談の設定など、採用担当者の負担は決して軽くありません。

魅力的な求人ページを作成するためには、職場の雰囲気が伝わる写真撮影や動画制作、社員インタビューの実施など、コンテンツ制作にも時間を割く必要があります。

また、応募者の多くがカジュアル面談を希望するため、面談の調整や実施にかかる時間的コストも考慮が必要です。

採用チームの体制が整っていない企業では、運用負担が大きくなる可能性があります。

細かな職種検索ができない

Wantedlyの検索機能は、職種や業種の大分類での絞り込みが中心となっており、細かな専門職や特定のスキルに特化した検索が難しい面があります。

求職者側からすると、希望する職種や条件に完全に合致する求人を見つけづらく、検索結果の精度に課題があります。

例えば、特定の開発言語を扱うエンジニアや、特定の業界経験を持つ専門職を募集する場合、適切な人材とのマッチングに時間がかかる可能性があります。

検索オプションの制限により、求人情報が埋もれてしまうリスクも存在します。

募集要項の基準が厳しい

Wantedlyでは求人掲載に関する審査基準が設けられており、形式や内容面での要件を満たす必要があります。

企業理念やミッション、具体的な業務内容、期待される成果など、詳細な情報の記載が求められます。

また、給与や待遇条件についても明確な記載が推奨され、曖昧な表現や一般的な文言での掲載は避ける必要があります。

掲載基準を満たすための原稿作成に時間がかかり、修正依頼を受ける場合もあります。

募集要項の作成には、企業の魅力を適切に伝えながら、審査基準も満たす工夫が必要となります。

Wantedlyに関するよくある質問

Wantedlyの利用に関して、企業や求職者から多く寄せられる質問があります。

閲覧者の情報開示範囲や、サービスのターゲット層、写真撮影サービスの利用可否など、実務的な疑問点が中心です。

また、プレミアムスカウト機能や利用状況のデータなど、サービスの詳細についても関心が高いようです。

導入を検討する企業にとって、他社の活用事例や具体的な運用方法は重要な判断材料となっています。

Wantedlyで誰が見たかわかる?

Wantedlyでは、企業の求人ページや企業情報を閲覧したユーザーの基本的なプロフィール情報を確認することができます。

ただし、プロフィールの公開設定により、表示される情報量は異なります。

閲覧履歴では、ユーザーの職種や経歴サマリー、スキルタグなどの基本情報が確認可能です。

プレミアムプランを利用している企業は、より詳細な閲覧者データや行動分析を活用できます。

ただし、プライバシーに配慮し、個人を特定できる詳細な情報は制限されています。

企業は閲覧データを参考に、求人内容の改善や効果的なアプローチ方法を検討することができます。

Wantedlyのターゲット層は?

Wantedlyのメインターゲットは、ベンチャー企業やスタートアップ企業への転職を考える20代後半から30代前半の若手プロフェッショナルです。

特にIT・インターネット業界、クリエイティブ職、マーケティング職に強みがあります。

求職者の特徴として、給与や待遇面だけでなく、企業のビジョンや価値観に共感し、自身の成長機会を重視する傾向があります。

また、副業やフリーランスとして働きたい専門職の利用も増加傾向にあります。

企業側としては、従来型の採用媒体では出会えない、意欲的で成長意識の高い人材にアプローチできる点が特徴です。

経験年数よりもポテンシャルを重視する採用を行う企業との相性が良いプラットフォームとなっています。

写真撮影を依頼することはできますか?

Wantedlyでは、提携している専門カメラマンによる写真撮影サービスを利用することができます。

オフィス内の様子や社員の働いている風景、イベントの様子など、企業の雰囲気を伝える写真を専門家のクオリティで撮影可能です。

撮影料金は別途必要となりますが、プロフェッショナルな写真によって求人ページの魅力度を高めることができます。

撮影サービスの利用は任意であり、自社で撮影した写真を使用することも可能です。

ただし、掲載する写真は一定の品質基準を満たす必要があり、スマートフォンでの撮影写真など、品質が十分でない場合は掲載を見送られる可能性があります。

Wantedlyの利用率は?

Wantedlyの累計登録ユーザー数は300万人を超え(2023年時点)、企業アカウントも8万社以上が登録しています。

月間アクティブユーザー数は100万人以上で、特に20代後半から30代前半の利用が活発です。

業界別では、IT・インターネット業界が最も多く、次いでマーケティング、クリエイティブ、コンサルティング業界の利用が目立ちます。

企業規模別では、従業員数300人未満の企業の利用が半数以上を占めており、ベンチャー・スタートアップ企業の採用プラットフォームとして定着しています。

近年は大手企業の利用も増加傾向にあり、多様な採用ニーズに対応しています。

Wantedly プレミアムスカウトとは?

プレミアムスカウトは、Wantedlyの上位プランに含まれる機能で、企業が求職者に直接アプローチできるサービスです。

通常のプランよりも詳細な人材データにアクセスでき、条件にマッチした候補者へのスカウトメッセージ送信が可能です。

スカウト機能では、職種、スキル、経験年数などの条件で人材を検索でき、候補者のプロフィール閲覧や活動履歴の確認ができます。

メッセージの開封率や返信率などの分析機能も備えており、効果的なスカウト活動を展開できます。

ただし、メッセージ送信数には月間の制限があり、計画的な活用が必要です。

まとめ

Wantedlyは、企業のビジョンや価値観を重視した採用プラットフォームとして、独自のポジションを確立しています。

カジュアルな採用スタイルと透明性の高い情報開示により、従来の採用媒体とは異なるアプローチで企業と求職者をマッチングしています。

特に成長意欲の高い若手プロフェッショナルとの出会いを求める企業にとって、効果的なプラットフォームとなっています。

ただし、運用には一定の手間とコストがかかるため、自社の採用戦略に合わせた活用方法の検討が重要です。

企業理念に共感する優秀な人材との出会いを重視する企業にとって、Wantedlyは検討に値する採用チャネルといえるでしょう。

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